脱毛のメリット・デメリットは?デメリットの対策も解説
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脱毛方法には複数の種類があります。自己処理は最も手軽にムダ毛を処理できる方法ですが、リスクを伴うので注意が必要です。
医療脱毛や美容脱毛、自己処理の違いを把握した上で、自分に適した脱毛方法を選びましょう。 この記事を読むことで、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で選ぶことができますので、ぜひ参考にしてください。
脱毛方法の種類と違い
一口に脱毛といっても、その種類は様々です。脱毛方法の種類と特徴を知り、自分に適した方法で脱毛しましょう。
脱毛方法の種類
脱毛方法は大きく3つの種類に分けることができます。
▪︎自己脱毛
▪︎医療脱毛
▪︎美容脱毛
自己脱毛は自宅などでセルフ脱毛する方法です。医療脱毛はクリニックなどの医療機関、美容脱毛やエステサロンで脱毛する方法になります。
医療脱毛と美容(エステ)脱毛の違い
医療脱毛 | 美容脱毛 | |
---|---|---|
脱毛方式 | 医療レーザー脱毛 | 光脱毛、フラッシュ脱毛 |
脱毛効果 | 永久脱毛効果 | 抑毛・減毛効果 |
回数や期間 | 最短1年程度 | 2〜3年以上 |
料金 | 1回あたりの料金は高い | 1回あたりの料金は安い |
回数 | 5~12回程 | 12~20回程 |
施術場所 | 医療機関(クリニックなど) | エステサロン |
施術者 | 医師の問診、看護師が施術 | 医療資格の無いエステティシャン |
医療脱毛と美容脱毛は、施術を行う場所や脱毛効果の他、脱毛方式などが大きく異なります。
医療脱毛はクリニックなどの医療機関で行う脱毛方法で、医療用のレーザー脱毛器を用いて脱毛施術を行います。1度の施術で高い効果を得られるため、早い人だと半年程度で脱毛が終了します。
一方、美容脱毛はエステサロンで行われる脱毛方法で、光脱毛やフラッシュ脱毛などサロンによって脱毛方式が異なります。施術で使用されている脱毛器は、医療資格者でなくても扱うことができるもので、危険性が低く、痛みの原因となる刺激が少ない傾向にあります。
どちらを選ぶかによって得られる脱毛効果や最終的にかかる金額が変わってくるので、よく比較検討して判断するようにしましょう。
医療脱毛(レーザー脱毛)のメリット・デメリット
クリニックで行う医療脱毛(レーザー脱毛)は、美容脱毛やセルフ脱毛と比べて効果が高く、安全かつ確実な脱毛方法です。
とはいえ、レーザー脱毛には、メリットとデメリットどちらも存在します。
以下では、エミナルクリニックが20代〜30代の医療脱毛経験のある女性を対象に実施した「永久脱毛」に関する調査の結果も添えて解説していきます。
医療脱毛のメリット
医療脱毛で用いられるレーザー脱毛器は照射パワーが強いため、少ない通院回数で高い脱毛効果を得ることができます。早い人だと1年ほどで脱毛が完了するため、長期間通院する手間が減ります。5〜8回ほど施術を受けると自己処理がラクになり、ムダ毛の悩みから解放されやすくなります。
万が一肌トラブルが起きたときも、医師による適切な診察を受けることができるため、安全性も高く安心です。
美容脱毛に比べて料金が高いデメリットがありますが、一度脱毛してしまえば通院する必要が少なくなるため、長い目で見ればコストは良好だと言えるでしょう。
実際に永久脱毛経験のある20代~30代女性1,106人に「永久脱毛のメリットを教えてください」と質問したところ、以下のような結果になりました。
▪️自己処理が楽:69.8%
▪️肌がキレイに見える:17.8%
▪️自分に自信が持てる:6.5%
▪️サロン脱毛より実はお得:5.8%
▪️その他:0.1%
参考にしてみてください。
医療脱毛のデメリット
医療用レーザーは発毛組織を破壊できるので、一回の施術でも脱毛効果が期待できます。美容脱毛と比べて少ない回数でも、高い脱毛効果が期待できるでしょう。
但し、医師や看護師による対応となり、脱毛器も高性能なものを利用するため、1回当たりの費用はかかってしまいます。
ただし、照射パワーが弱い分、脱毛効果が低いデメリットも存在します。毛が生えてこなくなるまで最低でも2年以上通院通う必要があるため、時間と手間がかかりがちです。医療脱毛のような永久脱毛効果もないため、通院通うのをやめるとムダ毛が再び生えてきてしまいます。
医療脱毛のデメリットには、以下のような結果になりました。
▪️費用がかかる:55.9%
▪️通うのが面倒な時がある:25.8%
▪️部位によって痛みがある:10.8%
▪️放っておくと毛が生えてくる:6.7%
▪️その他:0.8%
費用面での心配や、医療脱毛に限らず通うのが面倒という声がありました。
さらに、脱毛時に強い痛みを感じる可能性がある点にも注意が必要です。痛みに耐えられない場合は麻酔を施してもらうこともできますが、クリニックによっては別途料金がかかります。
ただし、「永久脱毛はメリットとデメリットどちらが大きいですか?」という質問には、約9割の方がメリットが大きいと答えています。
効果の期待できる医療脱毛の方がコストパフォーマンスが高いため、美容脱毛から医療脱毛に切り替える方も多くいらっしゃいます。
美容(エステ)脱毛のメリット・デメリット
エミナルクリニックでは、20代~30代の脱毛サロンに通ったことのある女性を対象にした「美容脱毛(脱毛サロン)」に関する調査(調査人数:1,063人)も実施しています。その調査結果も添えながら美容脱毛のメリット・デメリットについても解説します。
美容(エステ)脱毛のメリット
美容脱毛はエステティシャンが施術を行うため、医療従事者が行う医療脱毛のように、照射力の高いレーザーは使用できません。
そのため、効果は低くなり易いものの、痛みの原因となる刺激を感じにくいというメリットもあります。肌の弱い人や痛みを感じやすい人にとって、魅力的かも知れません。
また、キャンペーンなども頻繁に行われているため、低負担で脱毛を始めることができます。地方にも店舗がある場合が多いため、地方在住の方も比較的通いやすいでしょう。
前述の調査のおいて、「脱毛サロン(美容脱毛)のメリットは何だと思いますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
▪️肌に優しい:58.2%
▪️自分のペースで通える:34.0%
▪️気軽に行ける:28.3%
▪️料金が安い:27.5%
▪️エステシャンの対応が良い:12.0%
▪️その他:5%
参考にしてみてください。
美容(エステ)脱毛のデメリット
美容脱毛は、照射パワーが弱い分、脱毛効果が低いデメリットが存在します。
毛が生えてこなくなるまで最低でも2年以上通院通う必要があるため、時間と手間がかかりがちです。卒業までにかかる期間の長さがネックとなり、6割近い方が、継続して通えていないと回答していました。
また、医療脱毛のような半永久的な脱毛効果もないため、通院通うのをやめるとムダ毛が再び生えてきてしまいます。顔や背中など産毛が生えている部位は、効果が出るまで時間がかかりやすいので注意が必要です。
前述の調査のおいて、「脱毛サロン(美容脱毛)のデメリットは何だと思いますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
▪️卒業までの期間が長い:64.6%
▪️残り毛がある:32.6%
▪️脱毛効果を感じにくい:30.4%
▪️医師免許を持った人がいない:14.9%
▪️肌に負担がかかる:7.4%
▪️特になし:6.4%
▪️その他:12%
自己処理のメリット・デメリット
自己処理のメリットには、以下が挙げられます。
▪️カミソリ
▪️毛抜き
▪️脱毛剤
▪️ワックス脱毛
▪️家庭用脱毛器
どれを選ぶかは自由ですが、自己処理にもメリットだけでなくデメリットもあるので注意が必要です。
自己処理のメリット
自己処理のメリットには、以下が挙げられます。
▪︎いつでも好きな時間に脱毛できる
▪️安価に脱毛できる
▪︎他人に見られない
セルフ脱毛なら、お店を予約する必要がなく、いつでも好きな時間に脱毛することができます。自己処理ならお金もかからないため、最もお財布に優しい脱毛方法だと言えるでしょう。
自己処理は他人に見られず脱毛できるメリットもあります。VIOなどの部位も人に見られず処理でき、恥ずかしい思いをすることがありません。
ムダ毛を手軽に処理できるのがセルフ脱毛の大きな魅力だと言えるでしょう。
自己処理のデメリット
一方で、自己処理のデメリットとしては、以下が挙げられます。
▪︎脱毛効果が低い
▪︎肌トラブルが起きやすい
▪︎背中など脱毛できない部位がある
▪︎仕上がりがまだらになりやすい
カミソリや毛抜きによる自己処理は、肌にかかる負担が大きく、色素沈着や埋もれ毛などの肌トラブルを起こしやすくなります。定期的に自己処理をして肌に刺激を与え続けると、メラニン色素による黒ずみやシミができてしまうこともあります。
家庭用脱毛器なら肌にかかる負担が少なく安全ですが、エステサロンやクリニックに比べて脱毛効果が低いため、何度も毛の処理をせねばならず、手間がかかってしまいます。
医師を対象に行った、脱毛に関する疑問を解決するための調査では、8割以上の医師が、セルフ脱毛よりもプロに任せたほうが肌に優しい、と回答していました。
自己処理は、基本的に自分の目や手の届く範囲しか脱毛できないため、全身脱毛をするのは非常に難しいです。自己処理は、医療脱毛や美容脱毛に比べてデメリットが大きい脱毛方法かもしれません。
自己処理よりも医療脱毛がおすすめな理由
ムダ毛にお悩みの場合、自己処理よりも医療脱毛がおすすめです。
自己処理は肌に負担をかけ、炎症や黒ずみなどのトラブルが起きやすいです。
また、再び毛が生えてくるため、定期的な処理が必要で、肌への負担が大きいです。VIOや背中などは自己処理が難しく、カミソリ負けなどで傷や出血を引き起こす恐れもあります。
一方、医療脱毛は医師の監修のもと、医療従事者が施術を行います。肌質や毛質に合わせた適切な施術をするため、高い脱毛効果が期待できます。
脱毛後はムダ毛処理にお金をかけなくて済むため、長い目で見ればコスパに優れています。また、自己処理や脱毛サロンの場合、脱毛による肌トラブルがあった場合、皮膚科の受診が必要になります。
医療脱毛のクリニックには医師が常駐しているので、何かあっても、その場で処置をしてもらえる点も安心です。
さらに、医療脱毛を行うと、毛穴が目立ちにくくなるというメリットもあります。自己処理による肌荒れも防ぐことができ、本来の健康な肌を保つことができます。
実際に「医療脱毛」に関する調査では、「セルフケアに比べて医療脱毛を行ってみてどうでしたか?」との質問に対して、8割近くの方が『通って良かった(78.6%)』という結果になり、医療脱毛の満足度は非常に高いことが分かりました。
以上のことから、自己処理と比べて脱毛効果、コスト、安全性など多くの面で医療脱毛が優れていると言えるでしょう。
脱毛で勘違いされやすいデメリット
ムダ毛をなくしたいけれど、間違った情報から脱毛をすることに不安を感じている方もいるようです。
そこで、脱毛で勘違いされやすいデメリットについてもご紹介します。
レーザー脱毛は発がん性がある?
高い出力のレーザーを肌に照射するので、発がん性があるのでは?と気にする方もいるようです。
医療用レーザーや光脱毛は赤外線を使って行いますが、皮膚がんが発症する主な原因は紫外線です。がんを誘発することはありません。
また、シミも同じく、紫外線が原因で作られます。赤外線のレーザー脱毛や光脱毛によって、シミができたり、濃くなったりする医学的根拠はないので安心してください。
脱毛で汗の量が増える?
脱毛をすると、汗の量が増える。という噂もありますが、これも医学的根拠はありません。
汗は汗腺とよばれる器官で作られますが、レーザー脱毛や光脱毛は、汗腺に影響を与えません。
そのため、脱毛後にワキ汗の量が、増えたり減ったりする原因にはなりません。脱毛後に汗が増えたと感じた方がいるとすれば、2つ理由が考えられます。
▪️ワキに毛がなくなり汗が流れやすくなった
▪️ワキを気にしすぎるあまり多汗症になっている
ほとんどの場合、脱毛後に汗が増えたと感じても、時間がたてば気にならなくなります。数ヶ月たっても気になるようであれば、一度クリニックに相談しましょう。
脱毛で毛が濃くなる?
脱毛をしたあと、毛が濃くなることはあります。これは「硬毛化」と呼ばれ、脱毛した部分の毛が、以前より太くなる現象です。硬毛化が起こる原因は、解明されていません。比較的、細い毛や産毛の脱毛時に起こりやすい傾向にあります。
適正かつ安全性を確保した施術でも、体質や皮膚の状態、照射部位によっては硬毛化などの副作用が出る場合があることを予め認識しておきましょう。硬毛化と感じた場合は、施術をしたクリニック・サロンに相談してください。
脱毛のデメリットを回避する方法
脱毛にはさまざまなリスクが伴います。脱毛する際は十分注意して行いましょう。
アフターケアを必ず行う
脱毛をした後は必ず保湿ケアを行いましょう。脱毛後の肌は乾燥しているため、保湿ケアを怠ってしまうと、炎症や痛みなどの肌トラブルが起きてしまいます。
化粧水や美容液、クリームなどで入念に保湿ケアを行うようにしてください。
生理中に脱毛しない
生理中の女性の体はホルモンバランスが不安定になっており、肌がとてもデリケートな状態です。この時期に脱毛をしてしまうと、いつも以上に肌トラブルが起きやすくなるので注意が必要です。
脱毛した箇所に黒ずみがずっと残ってしまい、肌の見た目が汚くなってしまうこともあります。脱毛は生理が完全に終わってから行うようにしましょう。
肌トラブルの危険を感じたら早めに専門医に相談する
脱毛後に強い炎症が起きたり化膿したりした場合は、すぐに専門医に相談しましょう。肌トラブルを放置しておくと、シミやくすみができる可能性があります。
セルフ脱毛は肌トラブルが起きる可能性が高いため、あまりおすすめできません。
まとめ
自己処理は手軽にできる一方で、肌トラブルが起きやすいデメリットが存在します。医療脱毛をするとなるとコストはかかりますが、肌トラブルのリスクを抑えられるうえに、永久的な脱毛効果を期待できるため、メリットは大きいと言えます
無駄な肌トラブルを回避して綺麗な肌を手に入れるためにも、自己処理はやめて、メリットの大きい医療脱毛を選びましょう。
※このコラムは一般的な脱毛についての内容を掲載しています。当院の内容と若干違いがある可能性がございますのでご了承ください。