医療脱毛は熱破壊式と蓄熱式どっちがおすすめ？違いを解説

熱破壊式

熱破壊式は、毛乳頭や毛母細胞といった発毛組織をターゲットにする脱毛方式です。 毛の黒いメラニン色素に高出力のレーザーを反応させて、発毛組織を破壊します。 一度破壊された発毛組織からは毛が生えてこなくなるため、半永久的な脱毛効果が期待できます。

熱破壊式はメラニン色素に反応するため、毛が太くて黒いワキや VIO など、色素の濃い毛の脱毛に適しています。 一方、産毛のように色素が薄い毛は脱毛効果が低いため、効果を実感するまで時間がかかります。 また、ほくろや日焼けした肌はメラニン色素が濃く火傷のリスクが高いため、照射ができない場合があります。

蓄熱式

蓄熱式脱毛は、毛乳頭や毛母細胞に発毛を促す役割を持つバルジ領域をターゲットにしています。 バルジ領域は毛根よりも浅い位置にあるため、毛乳頭や毛母細胞を破壊せずに脱毛が行えます。 低出力のレーザーを連続照射して脱毛をするため、施術中の熱感も比較的穏やかで、肌への負担が少ないです。

個人差はありますが、施術中はじんわりと温かさを感じる程度の刺激で、痛みに弱い方でも快適に受けられる傾向にあります。 また、メラニン色素に左右されづらく、産毛や細い毛にも高い効果が期待できます。そのため、広範囲の脱毛にも適しています。

出力とターゲット

熱破壊式脱毛と蓄熱式脱毛では、出力とターゲットに大きな違いがあります。
熱破壊式は、毛の黒いメラニン色素をターゲットにして、高出力のレーザーを1回ずつ照射して発毛組織である毛乳頭や毛母細胞を破壊します。
蓄熱式脱毛では、発毛指令を行うバルジ領域をターゲットにして、低出力のレーザーを連続照射して破壊します。
それぞれ照射するときの熱の温度が違うので、照射時の痛みの感じ方も異なります。

効果

前述したとおり、熱破壊式も蓄熱式も最終的な脱毛効果に差はないと言われています。
ただし、ターゲットとしている組織が違うため、脱毛効果を実感するまでの期間には差があります。
熱破壊式は、高出力のレーザーで発毛組織を破壊します。ムダ毛に直接アプローチするため、早ければ数日後、遅くとも1～3週間ほどで毛が抜け落ちるのを実感するでしょう。
蓄熱式は、発毛の指令を出すバルジ領域に低出力のレーザーを連続照射して、じっくりと脱毛をします。発毛の命令を出せなくなり徐々に毛が生えてこなくなるため、脱毛効果を感じるのに時間がかかる傾向にあります。

施術時間

施術時間を比較した場合、熱破壊式よりも蓄熱式の方が施術時間が短い傾向にあります。 理由は、脱毛時の照射方法にあります。

▪︎ 熱破壊式：1ショット

▪︎ 蓄熱式：連続照射

熱破壊式は、高出力のレーザーを1ショットずつ脱毛したい箇所に照射していきます。一方、蓄熱式は肌をゆっくりとすべらせながら連続照射で脱毛を行います。 そのため、蓄熱式は広範囲の脱毛でも比較的短い時間で脱毛できます。
個人差はありますが、全身脱毛の場合、熱破壊式は平均90分程度であるのに対し、蓄熱式なら平均60分程度で脱毛が完了します。

痛み

脱毛時の痛みは、蓄熱式の方が熱破壊式よりも感じにくいとされています。 蓄熱式は低出力のレーザーを使用し、肌に熱をゆっくりと与えるため、痛みが比較的少なく、施術中にじんわりとした温かさを感じる程度です。
一方、熱破壊式は高出力のレーザーを使用するため、施術中により強い痛みを感じることがあります。 そのため、痛みに敏感な方や痛みをできるだけ感じたくない方は、蓄熱式が適しています。

照射範囲

照射範囲は熱破壊式よりも蓄熱式の方が広いです。 蓄熱式は広範囲に低出力のレーザーを連続照射するため、全身脱毛でも効率的に施術が行えます。 熱破壊式は高出力のレーザーを一点集中で照射するため、施術範囲が限定されます。 また、熱破壊式は一部の肌質や毛質にしか対応できない場合がありますが、蓄熱式はほぼ全ての肌質・毛質に対応可能です。

料金

医療脱毛の料金は、熱破壊式や蓄熱式に限らずクリニックによって大きく変わります。 施術の範囲や回数、使用する機器の種類、クリニックの立地や評判など、様々な要因が料金に影響するからです。 特に気を付けてほしいのが、表示されている金額以外に、追加費用がかかる場合です。 以下に追加費用の例を挙げます。

▪︎ 施術前後の診察料

▪︎ シェービング代

▪︎ 予約のキャンセル料

▪︎ 麻酔代

▪︎ アフターケアクリーム

▪︎ 肌トラブルがあった場合の治療費

最初に予定した予算を大幅に超えてしまうことがないように、事前にしっかりと確認するようにしましょう。

熱破壊式

熱破壊式のメリットは、脱毛効果を比較的早く実感できることです。 高出力で毛の発毛組織を破壊し、毛が抜け落ちるまでの期間が短く、1〜3週間程度で効果の実感が期待できます。 特に、黒い色のメラニン色素に反応するため、VIOやワキなどの太い毛に効果的です。
一方で、産毛への脱毛効果は低く、照射時に強い痛みを感じることがあります。 火傷のリスクから、日焼けした肌やほくろのある部位への照射が難しい点もデメリットです。

蓄熱式

蓄熱式脱毛のメリットは、低出力のレーザーを連続照射することで痛みが少なく、肌への負担が軽減されることです。 また、照射範囲が広く、肌を滑らせながら照射するため、比較的短時間で施術が完了する点もメリットの１つです。さらに、メラニン色素に左右されず、細い産毛にも効果が期待できます。

クリニックにより対応は異なりますが、色黒肌への脱毛もできる場合があるので、熱破壊式では脱毛を断られた方でも施術が受けられる可能性が高いです。 蓄熱式のデメリットとしては、熱破壊式と比較して、脱毛効果を実感するまで時間がかかりやすいところです。 毛がなかなか抜け落ちないので、即効性を求めている方には物足りなくなるかもしれません。

熱破壊式がおすすめな方

熱破壊式脱毛がおすすめなのは以下のような方です。

▪︎ 濃い毛や太い毛の脱毛をしたい方

▪︎ 脱毛効果を早く実感したい方

▪︎ 色白・標準色の肌の方

▪︎ 痛みに強い方

熱破壊式はメラニン色素に強く反応するため、ヒゲやワキ、VIOなどの太くて濃いムダ毛が気になっている方の脱毛に最適です。 また、毛が抜け落ちるのも蓄熱式と比べると早いため、脱毛効果をできるだけ早く感じたい方にもおすすめです。
ただし、高熱のレーザーを照射するため、部位によっては痛みを強く感じることがあります。痛みに敏感な方は部位によっては我慢が必要になるので、麻酔などを利用すると良いでしょう。

蓄熱式がおすすめな方

蓄熱式がおすすめなのは以下のような方です。

▪︎ できるだけ痛みを感じたくない方

▪︎ 肌色や毛質に脱毛効果を左右されたくない方

▪︎ 短時間で施術を終わらせたい方

蓄熱式は、熱破壊式と比べて肌への刺激が少ないので、医療脱毛の痛みに不安がある方や肌が弱い方に特におすすめです。 痛みの感じ方には個人差がありますが、施術中はじんわりと温かみを感じる程度の刺激を感じることが一般的です。
また、メラニン色素に左右されないため、肌色が濃い方や産毛でも高い脱毛効果が期待できます。 一度に照射できる範囲が広く施術時間も短いため、忙しい方や広範囲の脱毛をしたい方にもおすすめです。

エミナルクリニックでは毛質・部位に合わせてレーザーの使い分け可能

エミナルクリニックの医療脱毛器は、毛質や部位に応じて「熱破壊式」と「蓄熱式」のレーザーを切り替えて照射することができます。 脱毛は、繰り返すうちに毛が細くなっていきますが、エミナルクリニックでは患者様一人一人の毛質や肌質を見極めながら最適な照射レベルで施術が行えます。 産毛から剛毛まで効果的に脱毛できるので、5回コースなら最短5か月と、短い期間でも満足度の高い脱毛が期待できます。

※予約状況や脱毛効果の個人差によって5ヵ月で完了しない場合もございます。

また、連続照射や強力冷却機能が搭載された新型の脱毛器を使用することで、痛みやお肌への負担を最小限に抑えています。 高い脱毛効果を期待する方や、痛みに不安がある方、できるだけ早く脱毛を終わらせたい方は、是非エミナルクリニックでの医療脱毛をご検討ください。