そのニキビ、実は毛嚢炎かも!脱毛後に毛嚢炎ができる原因と治し方
最終更新日/ 公開日/脱毛後は、毛穴から細菌が入って炎症が起こる「毛嚢炎」ができる可能性があります。ニキビのような見た目のため軽視しがちですが、悪化すると痛みが生じる恐れがあるため注意が必要です。しかし「毛嚢炎はどうすれば防げるの?」「毛嚢炎がなかなか治らない場合はどうすべき?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、脱毛後に毛嚢炎ができる原因や治し方について詳しく解説します。この記事で紹介する対策や対処法を試して、健やかな肌を目指しましょう。
毛嚢炎(もうのうえん)とは
毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包に細菌(黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など)が入り込んで起こる炎症のことで、白や黄色の膿を含み赤みをおびたニキビのようなものが毛穴の中央部分に発生します。軽度の毛嚢炎は自然に治ることが多いものの、悪化すると熱を持ったり痛みが生じたりするだけでなく色素沈着に繋がる恐れもあります。
さらに重症化すると切開手術が必要になる場合もあるため、悪化しないように早めに治すことが大切です。 特に顔・ワキ・背中・VIOは毛嚢炎ができやすいので、脱毛後の数日間は毛嚢炎ができていないかこまめにチェックしましょう。
毛嚢炎の原因
では、なぜ毛嚢炎ができてしまうのでしょうか。その原因について見ていきましょう。
肌のバリア機能が低下している
肌のバリア機能とは、肌の表面にある角質層がうるおいを蓄えて、乾燥と外部刺激から肌を守る機能のことです。つまり、肌を健康に保つためにはバリア機能が整っている必要があります。 この機能が低下することで、毛嚢炎を引き起こす可能性が高まります。肌のバリア機能を維持するためには、肌が「ターンオーバー」と呼ばれる新陳代謝を繰り返し角層細胞を定期的に入れ替えることが大切です。しかし、睡眠不足や血行不良、バランスの悪い食生活などによってターンオーバーのサイクルが乱れてしまうと、肌のバリア機能が低下する原因となってしまいます。不規則な生活が毛嚢炎のリスクを高めることがわかります。
清潔ではない道具を使ってムダ毛処理をおこなった
毛嚢炎は、清潔ではない道具を使用してムダ毛処理を行った際にも発症することがあります。例えば、清潔ではないカミソリや毛抜きを使って自己処理を行った後、傷や毛穴から肌の内部に細菌が入り込んでしまうというケースです。長期間使用していなかったり、浴室など菌が繁殖しやすい場所に保管されていたりする道具は、菌が大量に繁殖していることがあるのでそのまま使用するのは避けましょう。 定期的に刃を交換したり消毒をしたりするなど、常に清潔な状態で使うようにしてください。
脱毛で毛嚢炎ができる理由
毛嚢炎を防ぐためには、なぜ脱毛によって毛嚢炎ができるのかを正しく理解することが大切です。 ここからは、脱毛で毛嚢炎ができる理由について詳しく解説します。
毛穴が傷付く
カミソリや毛抜きなどによる自己処理によって毛穴が傷つくと、毛嚢炎ができやすくなります。脱毛前には、必ずムダ毛の処理が必要です。その度に、カミソリや毛抜きなどで自己処理を行うと肌へのダメージが蓄積され、バリア機能が低下し毛嚢炎のリスクが高まる可能性があります。
毛穴に細菌が入る
脱毛のレーザーによってダメージを受けた毛穴や肌は、バリア機能が一時的に低下する傾向にあります。バリア機能が低下した肌は、外部からの刺激を受けやすい状態になるため、毛嚢炎のリスクが高まります。
脱毛後の毛嚢炎の治し方
毛嚢炎をできるだけ早く治すには、正しい方法で対処することが大切です。誤った方法で対処すると、長引いたり悪化したりする恐れもあるので注意しましょう。
ここからは、脱毛後の毛嚢炎の治し方について詳しく解説します。
肌を清潔に保ち、保湿を心がける
赤みが少なく痛みやかゆみがない場合は、肌を清潔に保ち、保湿を心がけながらしばらく様子を見ましょう。
症状が軽ければ特別な処置をしなくても自然に治っていきますので、清潔・保湿を心がけるようにしましょう。
患部を触らない
脱毛後に毛嚢炎ができたときには、患部を触らないように意識しましょう。毛嚢炎はニキビのように膨れており膿が溜まることもあるので、潰したくなってうっかり触ってしまうことがあります。しかし、潰した部分から新たに細菌が入り込んで悪化したり二次感染を起こしたりする可能性があるため注意が必要です。
悪化すると痛みが増したり毛嚢炎が広がったりするだけでなく、跡が残ったり色素沈着を起こしたりする恐れもあります。脱毛してつるつるとした理想の肌を目指すためにも、患部にはなるべく触らないことをおすすめします。
なかなか治らない場合は医療機関を受診する
毛嚢炎は、多くの場合5日程で治りますが、痛みが出てきたり長引いたりする場合には医療機関を受診しましょう。 症状に合った最適な薬を処方してもらえます。なお、医療機関に行く時間がないなどの理由で市販薬を使う方法もありますが、ステロイド剤は自己判断で使用しないようにしてください。 ステロイド剤は効き目によってさまざまな種類があり、症状や部位によって使い分けが必要です。誤って使用すると毛嚢炎が悪化する危険性もあるため要注意です。
まとめ
今回は、脱毛後に毛嚢炎ができる原因や治し方について詳しく解説しました。
毛穴に細菌が入って炎症を起こす「毛嚢炎」は、赤みや痛みを伴う場合があるため正しい対策や対処法でケアすることが大切です。
肌のバリア機能が低下したり、カミソリや毛抜きでの自己処理を繰り返したりすると毛嚢炎ができやすく、特に脱毛後は発生しやすくなるため自己処理をする際は、電気シェーバーを使用しましょう。
また、続けて自己処理すると肌に負担がかかるため、間隔を十分に空けることをおすすめします。
もし毛嚢炎ができた場合は、肌を清潔に保って保湿したり、患部を触らないよう注意したりすると、比較的早く治せます。毛嚢炎が悪化すると痛みが強くなる恐れもあるため、なかなか治らない場合は医療機関を受診することをおすすめします。この記事を参考に正しい方法で対処して、毛嚢炎を悪化させることなくできるだけ早く治しましょう。
※このコラムは一般的な脱毛についての内容を掲載しています。当院の内容と若干違いがある可能性がございますのでご了承ください。